- かばね
- I
かばね【姓】(1)古代の豪族が氏(ウジ)の下につけた称号。 臣(オミ)・連(ムラジ)・造(ミヤツコ)・直(アタイ)・首(オビト)・史(フビト)・吉士(キシ)など三十種余に及ぶ。 古くは氏人が氏の長(オサ)に付した尊称であったが, 朝廷のもとに諸豪族が組織づけられるにつれて政治的・社会的な序列を示すものとなり, 世襲されるようになった(氏姓制度)。 684年, 天武天皇が八色(ヤクサ)の姓を定め, 皇親を中心として再編成したが, 氏よりも家(イエ)に分裂する傾向が強まる中で自然消滅した。(2)氏(ウジ)。II
「皇胤なれど~給ひてただ人にて仕へて/大鏡(基経)」
かばね【屍・尸】(1)死体。 死骸。 しかばね。「~を山野にさらす」「~に鞭(ムチ)打つ」
(2)骸骨。(3)「尸冠(シカバネカンムリ)」に同じ。
Japanese explanatory dictionaries. 2013.